Q) Google Analyticsの直帰率は検索順位に影響しますか?

A)
検索結果の順位がGoogle Analyticsの直帰率で変わることはありません。
しかし、それは「直帰率」や「滞在時間」といったアクセスデータを軽視しろ、ということは意味しません。
アクセス解析を通じて、悪い場所を改善していくことは、確実に検索結果によい影響を及ぼします。自分のサイトと訪問者をよく知って、自分なりの基準値を持って、確実に改善を行ってくことが大事です。

検索順位とGoogle Analyticsの直帰率

サイトやページの「直帰率」の値が悪ければ、検索順位が下がってしまう。そんなことが本当にあるのでしょうか?
この話は、2007年に海外で出ました。詳細な実験結果も伝えられ、かなり信憑性がありそうな話です。
Google bounce factor research data is in

Google Analyticsが無料で提供されているので、「きっと裏に別の理由があるはずだ」と、いう疑いはどうしても出てきます。

しかし、Google Analyticsのデータを、無断で検索順位の判断に使うのは、利用者を裏切る行為です。自分のサイトを解析したら、不利になってしまう。そんなサービスは利用する価値がありません。
それに、利用者がタグの貼り忘れをするなど、ユーザーの利用方法やレベルに、大きく依存するサービスです。
ユーザーが限られていて、かつ不確定要素も高いデータを、検索順位に利用するのは、賢い話ではありません。

一方で、Googleはリンク以外の評価指標を取り入れる方向に進んでいます。何しろ有料リンクが広がり、リンクを評価指標とすることに限界が出ています。
検索数やクリック数など、ユーザーの検索行動の情報が、検索順位の指標に取り入れられる方向に変わっていくのは確実です。
その流れで、直帰率がページの品質を評価する指標として採用される可能性はあるのでしょうか? これも、おそらくないでしょう。
「直帰率」は、もちろん、とても大事な指標ですが、環境によって大きく変化する数値でもあります。

直帰率の目安

直帰率は、英語でBounce Rate といいます。「ボールに壁から跳ね返ってくるように、すぐに離れる」という感じの言葉のようです。
「Let's bounce」と言えば、「もういいよ帰ろうぜ」といったニュアンスらしいので、ユーザーががっかりして帰っていく、そういう数値を表しています。

この直帰率については、よく質問をされます。
「直帰率は、だいたいどのくらいに抑えるのがよいのでしょう?」
アクセス解析に基準がないと、数値の良しあしを判断できません。
「だいたい40%前後です」と、僕は目安の数値を応えるようにしています。
実際に平均を調べて発表している事例もありますし、Google Analyticsのベンチマークでも、だいたい30%の後半から40%ぐらいの数値が出ています。
40%という数値の見栄えも、いい塩梅です。帰ってしまう人が半分まではいかない。なんか納得感がある数字です。
「じゃあ、うちも40%以下にしないといけないですね」
「いえ、必ずしもそうではないんです」

平均は平均なので、あなたのサイトやページを見るときは、個別に見て判断していきましょう、ということになります。
僕の好きな衣袋さんのブログでも、この辺は語られています。
Insight for WebAnalytics 衣袋宏美さんのサイト

直帰率が高いけど人気サイトの例

僕がこれまで見てきた、直帰率が高いのに、いいサイトという例を少し上げてみましょう。

[その1 人気ブログ]

一番、典型的な例は、すごくファンが多くて人気のブログの場合です。こういうサイトは、直帰率が高い、つまり40%という平均より高くなる場合が多いです。
そのブログをよく読んでいる人は、最新の記事一つだけ読めば十分で、すでにサイトの他の部分は目を通しています。
愛されてリピーターが多いほど、ユーザーはすぐに帰ってしまい、しかもユーザーは、新しい記事を見れて大満足なわけです。

[その2 1枚売り込みページ]

次は、最近よく見かける1ページの売り込み説得ページです。
こういった、ページは、とにかく1ページで、余計なクリックをさせないうちに、説得して買ってもらおうとしています。1ページに、必要な情報がつまっている上に、買う人がいくら多くても、さすがに40%にはいきません。直帰率は自然と高くなります。

[その3 カタログサイトと買い物サイト]

次は、ドメインを二つ持っている場合です。アパレルやダイレクト販売を展開している企業の場合、商品のカタログと、ショッピングを別サイトで持っている場合もあります。
ユニクロのヒートテックを検索して、まず商品サイトに行って、そこから、すぐにショッピングのドメインにリンクをクリックしていく場合、直帰率は恐ろしく高くなります。
直帰率は、背を向けて帰っている、というわけではなく、よい方向に進んでいる結果だ、というケースですね。こういう例は多いです。

[その4 決済はASP]

ショッピングサイトの場合、決済のシステムに別ドメインのASPを使っているケースも直帰率は高くなります。この場合も、商品ページが入口になって、買い物が増えるほど、直帰率が上がります。

[その5 送客する仕組み]

アフィリエイトのように、他のサイトを紹介したり、他のサイトに飛んでいく仕組みそのものが、サイトの価値になっているケースも多くあります。
提携しているサイトに、クリックを渡すことで、儲かっているなら、どんどん飛ばしたほうがよいことになります。

[その6 百科事典やニュース解説もの]

そのほかにも、ニュースや解説、百科事典サイトの場合は、そもそも1ページが、ユーザーが求めているものなので、そのページで目的を達成してしまう場合は多いでしょう。

繰り返しになりますが、こういったユーザー視点でない情報を気にして時間を使うよりも、アクセス解析を通じて、ユーザーの満足度を上げられるよう、改善をしていきましょう

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