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アクセス解析をしていて、よく聞かれる質問の一つは、「世の中の平均ってどのくらいなんですか?」という質問です。
アクセス解析は、孤独な作業なので、相談する人もいなくて、世間はいったいどうなっているんだろう? と不安になってしまいます。
また、僕がよくセミナーなどで話すことですが、アクセス解析で一番難しいのは、基準がないことです。日に500セッションという、自分の体重が、いったい重いのか軽いのかわからない、というところで、困り果ててしまいます。
ただ、このお話、結論から言うと、サイトごとにデータがぜんぜん違うので、「平均」とかは気にせずに、自分なりの基準値、目標値を設けて、改善の努力をしましょう、というのが、究極の答えになります。
今までどのサイトのアクセスデータを見ても、本当にそのサイトごとに表情が違います。
世の中がこうだから、あなたはこうした方がいい、というのは、簡単には言えません。
でも、そうはいっても不安なので、おまじないの一つとして、「世間の数字」を伝えるようにしています。
直帰率については「まあ40%ですかね」という感じで、以前の記事でも書きましたが、ではSEOをするにあたって「検索エンジンからの来訪比率ってどのくらいがいいんですか?」という質問が来ます。
僕自身が使うのは「30%」です。
参照元を俯瞰すると、50%がノーリファラーで、30%が検索エンジン、20%がその他の参照元、という「5対3対2」という比率です。
検索エンジンの内訳は、世の中のシェアに沿って、Yahoo、Google、その他が、5対4対1という数字を基準に見ていきます。
グラフにすると図のようになります。
※ ただ、最近の傾向として、検索エンジンの比率が、この割合30%よりも増えている、お客様が出てきています。これは、検索エンジンをお気に入り代わりに使う人が増えたために、そうなっている、と僕らは考えています。リピーターが多いサイトほど、この傾向が強まっているようです。

ちなみに、これは、平均値ではありません。僕やアユダンテの面々は、すべてのSEOをアクセスデータをもとに改善してきました。ブランドの強いサイトでも、この比率までは改善できる、という経験値です。
検索エンジン比率が、3割を切っていると、「SEOのポテンシャルがあるぞ!」と僕自身が腕まくりする数字です。
でも、30%以上にすることもできますし、それ以下の場合もあります。
十分アクセスが大きいお客様でも、徹底的にSEOしたあとは、7-8割が検索エンジン、という状態になる場合もあります。
その逆に、SEOしたのに、検索エンジン比率が20%もいかない、という場合もあります。
でも、どちらのケースも、成果は出ていますし、同じように、まだまだ課題もあるのです。
検索エンジン比率が低ければ、もっと増やそうと思いますし、その逆に7割や8割という数字になると、もっとサイト指名で来るリピーターや他の参照サイトを増やそう、と努力します。
アクセスが横ばいなのか伸びているかも、もちろん大事で、全体のアクセスが横ばいか下がっているなら、比率にかかわらず、SEOを通じて伸ばしていくことを目標にします。
SEO前のアクセスデータで、検索エンジンの比率をつかんだら、その後は、検索キーワードの徹底した分析を行います。単純な比率ではない世界に入っていきますが、ここからが本番です。
このサイトに関連する検索キーワードのグループをできるだけ洗い出していきます。
たとえば、グルメのサイトの場合には「レストラン名」「レストランの種類」「地域」「宴会、デートなどの目的」「食べ放題、個室などのわがまま」「食べたいメニューや食材」などといったグループに分けて考えていきます。
その上で、グループごとに主要な検索キーワードを20個ずつぐらい洗い出して、YahooやGoogleの表示順位とアクセスデータを見ていきます。
キーワードハンターを使って、インターネット全体での検索数を見たり、競合がどれだけ厳しい競争をしているかを分析していきます。そして一番大事なのは、その検索キーワードを入力した人たちが、何を求めているか? その人たちを助けるためには、どんなページを用意すればいいか、じっくりと考えることです。
これらの分析結果を比べながら、どの部分がもっと増やせそうだ、という判断をしていきます。
僕にとって一番大切な作業は、そのサイトに来るべき検索キーワードをどれだけイメージできて、それを綿密に調査し、ポテンシャルを見極めることにつきます。
ですので、検索エンジン比率30%という数字は、いったん「お守り」として持っていて、その上で、改善の余地がないか、サイトごとに課題を見つけて取り組んでいくことになります。



渡辺隆広
大内範行
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伊藤大典