Google Analytics新機能: アノテーション(コメント機能)とカスタム変数のセグメント化

太平洋時間(PST)で12月7日の午前11時(日本時間では12/8の午前4時)に、10月に引き続きGoogle Analyticsの新機能がGoogleから発表されました。この記事では、ダイジェスト的に主要なポイントをお伝えします。この発表は、SESシカゴにて行われました。

アノテーション(コメント機能)

「この日のトラフィックの減少はサーバーが一部ダウンしていたからだっただろうか?」とか、「新しいディスプレイ広告のキャンペーンはいつからだったっけ?」とか、「カートのページ遷移を改善した担当は誰で、何月何日にその変更は反映されたのか?」など、、

アノテーションとは、コメントをつけるという意味の英語で、Google Analyticsのプロファイルにアクセスできる人なら誰でも、共有の、または自分専用のコメントを時間軸の上に記入することができる機能です。インテリジェンス機能は自動的にソフトウェアで異常値を検出する機能でしたが、アノテーションはWeb担当者やマーケターのチーム内の情報共有を可能にします。数値に人がコメントを入れることにより、他のチームメイトのデータに対する理解を助けることができます。この機能はGoogle Analyticsで最も要望の高かった機能の一つです。

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カスタム変数のセグメント化

カスタム変数はGoogle Analyticsをカスタマイズし、ビジネスに重要なデータを収集するために使用できます。10月のマルチカスタム変数の発表では、これらのカスタム変数の数値を見るためには、「ユーザー定義」レポートを見る必要がありました。今回の発表の新機能により、すべてのマルチカスタム変数のキーと値について、キーだけ、値だけ、キーと値の組み合わせのすべてにおいてアドバンスセグメントを使用することができるようになりました。言い方を変えれば、マルチカスタム変数を作成したら、それに対応するアドバンスセグメントを作成さえすれば、すべてのレポートでセグメントされた、特定の条件に一致するデータだけを見ることができるのです。もちろん、すべてのマルチカスタム変数のどのキーや値のディメンションでもカスタムレポートを作成することができます。

例えば、CRMのシステムと連動して、ECショップの超お得意様だけのセグメントを作成してそのユーザーの購買行動の分析を行ったり、会員システムと連動してF1層だけ・M1層だけのセグメントを作成してキャンペーンや広告に対する反応を調査したりなど、さまざまな分析が可能になります。

Google Analyticsの設定ウィザード

この機能は、新たにプロファイルを作成する場合に、ウィザード形式でトラッキングコードを取得できるようにするものです。一つのドメインで分析をする場合、一つのドメインとそのサブドメインで分析をする場合、別ドメインを複数合わせて分析する場合、携帯サイトの分析を行う場合などに合わせて、必要な設定が既に行われているコードを取得できます。

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Google Analytics APIの新しいバージョン

今週の後半に別途、Analytics APIに関する新しい発表がありますが、ここではそれを少し紹介します。APIでアドバンスセグメントがサポートされ、新しいマルチカスタム変数などを含むデータディメンションやメトリックがサポートされるようになります。

以上、詳細はGoogle Analytics日本版公式ブログが公開されたらそちらをご覧いただきたいのですが、速報としてお伝えいたしました。
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