Q) 引用文タグを装飾タグ代わりに使っていたのですが、SEO的に直した方が良いでしょうか?

A)
初めまして、アユダンテでHTMLコーダーをやっている畑岡です。
今回は五足の靴の読者の方から編集部にお問い合わせをいただいた質問をご紹介し、回答していきます。
なお、こちらの回答は一般的なものとなります。ご質問者の方のWebサイトやブログの内容を存じませんので、的外れな回答となりましたらお許しください。

今回いただきました質問は、
「pタグなどの文章用タグの代わりに、見栄えを整えるために本文へ引用タグを使用していたのですが、SEO的にまずいと聞きました。また、Googleでは狙ったキーワードで検索1位にありますが、Yahooでは検索にかからないどころか、トップページ以外は全くインデックスされていない状況です。(ちなみにトップページにはこのタグは使っていません。)
 GoogleとYahooが統合される前なので、ページを変更したほうがよいのかどうか悩んでいます。」
という内容です。

まず結論から先に言いますと、
「引用タグの使用方法がインデックスに影響を及ぼすことはないと考えます。
 ただ、マークアップは正しい使い方に直した方が良いです」

となります。

●引用タグについて

HTMLでは「引用された文章」のマークアップに使用するタグとして、次の3つが用意されています。
(それぞれHTMLタグ解説サイトの詳細ページへリンクしています。ご参考ください)

blockquoteタグ:長文用の引用文タグ
qタグ:短い文章用の引用文タグ
citeタグ:引用元を示すためのタグ

質問者の方は「本文として文章タグの代わりに使用していた」とおっしゃっていましたので、おそらくご使用されていたのはblockquoteタグでしょうか。

これらは前述もしましたが、そもそもが「引用文として表すために用意された」引用文専用のマークアップタグです。
ですので、これらのタグでマークアップされた文章は「引用文」として認識されるのが本来、正しい姿になります。

検索エンジンでは原則として、複製されたコンテンツよりも、複製元のコンテンツの評価をする傾向にあります。
「引用文」=「原典ではない」=「他の場所(他のサイトや書籍など)にあるのが本来の文章」となりますので、普通に考えればSEO的には、コンテンツとして正しく評価されない大問題ですね。

現状、ご質問者の方はGoogleでは大丈夫なようですが、ご存知の通り、検索エンジンのアルゴリズムは日々改良がされております。
もしかしたら突然「引用タグで文章のほとんどをマークアップされていたら評価を下げる」などのようになる可能性もあります。

ですので、引用文でないのであれば、文章タグへ直すことをおすすめします。
HTMLタグは装飾目的で選ばずに、文章であれば文章タグ(pタグ)、引用文であれば引用タグ、連絡先であればaddressタグを使うなど「論理的に正しいマークアップ」を心がけるようにしてください。見た目の装飾は、HTMLではなくCSSを使うようにしましょう。

●Yahooでヒットしないのは、別の原因の可能性

さて、「引用タグ」については上記で触れました。ですが、引用タグを使っているからと言って「検索エンジンにヒットしない」というのは不自然です。
blockquoteタグがあるからインデックスされないということは、ないと思います。

ではなぜ検索エンジンにインデックスされていないのか、他の観点から原因を探す必要があります。

まず、実際に検索エンジンのボットがサイトをクロールしているか調べましょう。
アクセス解析のデータを確認して、Yahooのボット(Yahoo Slurp)がサイトへ来ているか見てみてください。もしトップページ以外がクロールされていない場合は、
「ボットのアクセスが.htaccessで禁止されている」
「トップページからのリンクURLが複雑な動的URLになっている」
「静的な固定リンクが存在していない(JSを使ったプルダウン式のリンクや、動的な検索など)」
などの原因が考えられます。

次に、ボットがきちんと巡回しているのであれば、
「metaタグなどでブロックしてしまっている」
「検索エンジンスパムとして判断されている」
などの原因が考えられます。
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">

<meta name="robots" content="noarchive">
などの表記がないか、念のためHTML内を確認してみてください(※HTMLになくても、サーバーのApacheの設定で出力される場合もあります)。
また、「文章を非表示にして画面外に配置している」「画像のalt属性に不適切な文章を設定している」「SEOを目的に関連性の低い外部サイトと相互リンクしている」など、検索エンジンスパムとして認定されかねない(またはスパムそのものの)手法を行っていないか、サイト内をチェックしてみましょう。

●Googleの検索エンジンを採用したYahooへの対応

最後になりますが、YahooとGoogleの提携が発表されて約3ヶ月が経ちました。YahooとGoogleの提携につきましては、大内も書いていますので、こちらもご参考ください。
実装時期は年内になるようです。

論理的に適切なマークアップは、SEOにもとても親和性が高いマークアップとなります。これを機会にサイト内のマークアップ見直しをしてみてはいかがでしょうか?
例え検索エンジンのアルゴリズムが日々変化していったとしても、基本原則に忠実に作っていれば、大きなペナルティを受けることはないはずです(むしろ、評価が高まる可能性の方が高いです)。

繰り返しとなりますが、HTMLは「論理的に正しいマークアップ」を心がけるようにしてください。

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